2021.08.26

モノづくりに込められた想いを過去から未来へとつなぐ 「ブレーンズ・パーク 広島」本格稼働

~生産と開発研究の一体拠点、海外戦略を視野に製品開発力を強化~

ブレーンズ・パーク 広島

フマキラー株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大下一明)は、基幹工場の広島工場(広島県廿日市市)内に新たな研究開発施設を開設し、生産と開発研究の一体拠点となる「ブレーンズ・パーク 広島」が本格稼働いたしました。
「ブレーンズ・パーク 広島」は、「すばらしいアイデアは、すばらしい環境から生まれる」という設計思想のもと2010年に基本構想を発表し、2012年に第一期工事となるエアゾール工場と薬剤の調合棟が完成しました。2020年11月に第二期工事が完了し、2021年5月より新開発研究棟が稼働いたしました。第三期工事では液剤工場の建設を予定しています。
今回稼働を開始した施設は、昼夜で全く異なる表情を見せる、ガラス張りの三角形の建物が特徴的な新開発研究棟、屋内の壁を減らして社員同士のコミュニケーションの取りやすさや仕事に集中できる環境を備えたオフィス棟、さまざまな環境での実験が可能な設備を備えた実験棟となります。新開発研究棟では、熱帯雨林のような高温多湿な気候を再現し、東南アジアをはじめ海外向けの製品開発や実験を行います。また、海外においても開発研究拠点の整備を進め、「ブレーンズ・パーク インドネシア」も2021年6月に稼働を開始しました。
数々の“世界初”の製品を開発してきた当社は、東南アジアをはじめ海外での評価も高く、今後も「ブレーンズ・パーク 広島」を中核として、インドネシア、マレーシアの各開発研究拠点と国内外で連携を強化し、より魅力的な製品開発に取り組んでいきます。

フマキラーは「ひとの命を守る。ひとの暮らしを守る。ひとを育む環境を守る。」という経営理念のもと、製品開発や社会貢献活動に取り組んでいます。この理念のもと、「ブレーンズ・パーク 広島」の本格稼働により、これまで培ってきたモノづくりに込められた想いを過去から未来へとつないでいきます。

<「ブレーンズ・パーク 広島」施設概要>

●名  称: 「ブレーンズ・パーク 広島」(BRAINS PARK HIROSHIMA)
●建  物: 鉄骨3階建て
●建築面積: 5,270㎡

熱帯雨林棟

【A棟】「熱帯雨林棟」

植物と水に囲まれた無限の世界。

室内全体が大きな水槽となっている三角形の温室には、今後さまざまな種類の植物が植えられます。
壁面を鏡張りにすることで、大きな万華鏡の世界に入り込んだような「無限空間」が生まれ、そこからは「無限の可能性」を感じ取ることができます。5 0年先の未来を見据えてつくられた空間。ここには、無限の夢を追求するフマキラーの熱い想いが込められています。

オフィス棟

【B棟】「オフィス棟」

挑戦し続けるための理想の空間。

ここで働く人のことを、どこまで深く考えることができるか。それはオフィス環境の質を決定づける大きな要因となります。
目指したのは、新たな価値を生み出すことに集中できる環境をつくること。内壁は必要最小限にとどめ、各部署の物理的な距離が縮まるように設計。さらに室内を緑化し、心地よく働ける空間に仕上げています。
同じ棟内には、三角形のレセプションホールなどもあります。

開発研究棟

【E棟/SL棟】「開発研究棟」

新たな価値が生まれる場所。

確かな効きめのために、欠かせないものとは何か。
この問いに対する答えとなるのが、最新鋭の実験設備。
棟内には、殺虫剤を数多く手がけるフマキラーならではの実験設備をはじめ、ウイルスや細菌に関する実験を行う装置など、新たな価値を生み出すための環境が整っています。
現在は虫に対する遺伝子レベルでの研究を行うなど、最先端の技術を駆使した商品開発を行っています。

エアゾール工場
調合棟

【C棟】エアゾール工場(1期2012年稼働)
【調合棟】(1期2012年稼働)

国内殺虫剤業界の中でフマキラーだけが持つ、
エアゾール充填の自社工場。

調合棟内のタンクで薬剤を調合、攪拌。
作られた薬液は、隣のエアゾール工場へと送られます。
缶のライン供給、缶内部のエアー洗浄、液充填、バルブ装着、クリンプ(缶内の空気を抜いて閉じる)、ガス充填、検査、乾燥、噴射ボタン・キャップ取り付け、シュリンク包装、段ボール包装までの一連の工程を自動で行い、年間約1000万本のエアゾール製品を生産。
24時間フル稼働で18万本、平均15万本の生産能力を保有しています。

<「ブレーンズ・パーク インドネシア」施設概要>

海外開発研究拠点 「ブレーンズ・パーク インドネシア」(BRAINS PARK INDONESIA)

感染症が蔓延している地域の最前線で、最先端の技術研究を行うことを目的にインドネシアの開発研究棟を刷新。「ブレーンズ・パーク 広島」と同じ設計思想のもとに誕生した「ブレーンズ・パーク インドネシア」では、薬剤への抵抗力が日本のものより4~5倍も強い現地の蚊を徹底研究。これを駆除する殺虫処方を開発するなど、その国の気候や暮らしに根ざした価値ある製品を生み出しています。
すべては、創造性が無限に満ちあふれるこの場所から、その国にない安心を届けるために。
●稼働:2021年6月

ブレーンズ・パーク インドネシア

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