2017.07.12

静岡県、北海道でマダニが原因とみられる感染症発生についての報道に関して

予防対策等について、より一層の啓発活動に取り組みます

静岡県内の80歳代の女性が「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」の疑いがあったため、環境衛生科学研究所で検査したところ、「日本紅斑熱」陽性と判明。患者は、6月中旬頃、本疾病病原体を保有するマダニに刺咬されたことにより感染したと推定されたとの報道発表がされました。
(静岡県報道発表資料:2017年7月6日)
http://www.pref.shizuoka.jp/kinkyu/documents/170706danikiki2.pdf

また北海道では、「ダニ媒介脳炎」を発症した道内の70歳代男性が死亡。ダニ媒介脳炎患者の発生は昨年度に続き国内3例目(いずれも道内)との報道発表がされました。
(北海道報道発表資料:2017年7月11日)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/madani.pdf

■ダニ媒介感染症
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに咬まれることによって起こる感染症のことです。
人が野外作業や農作業、レジャー等で、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニに咬まれることがあります。ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、咬まれた人が病気を発症することがあります。
(厚生労働省「ダニ媒介感染症」)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html

■日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)
わが国でも1984 年に患者が初めて報告され、日本紅斑熱とよばれるようになった。本症は紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、野山に入りマダニに刺咬されることにより感染する。
(国立感染症研究所「日本紅斑熱とは」)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/448-jsf-intro.html

■ダニ媒介脳炎
ダニ媒介脳炎は、ウイルスを保有するマダニに刺咬されることによって感染する疾患で、中央ヨーロッパダニ媒介脳炎とロシア春夏脳炎の二型に分けられます。
日本では1993年以降、北海道において発生が確認されています。
(厚生労働省「ダニ媒介脳炎について」)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000133077.html


<対策>

草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。虫よけ剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。また、お肌の虫よけには「スキンベープ」や「天使のスキンベープ」を使用することをお勧めします。また、お庭作業には「ヤブ蚊バリア」、屋内の駆除では「フマキラーAダブルジェット」などのご使用もお勧めです。

フマキラー株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大下一明)では、「人の命・暮らし・環境を守る」という経営理念のもと、商品開発や社会活動に取り組むとともに、今後も害虫対策や感染症予防対策等についても積極的な啓発活動に取り組んでまいります。

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