2017.06.30

名古屋港において確認された特定外来種「ヒアリ」についての報道に関して

予防対策等について、より一層の啓発活動に取り組みます。

6月27日に愛知県弥富市において港湾運送事業者により発見されたアリについて、専門機関による種の同定の結果、6月30日に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されました。
当該ヒアリは、中国・広東省広州市の南沙港から出航した貨物船内のコンテナ(1個)の外部で発見されたものです。発見時に確認されたすべての個体は、既に防除済みとの報道がされました。
(環境省報道発表資料)
http://www.env.go.jp/press/104273.html


■ヒアリについて

毒性が強く、毒針で刺されるとアレルギー反応により死に至ることもあるため、世界各地で大きな問題となっています。人体への被害等を及ぼすことから、外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。南米中部原産のアリですが、現在では米国をはじめ環太平洋諸国に定着しています。

【大きさや特徴】
2.5mm~6.0mm、全体は赤茶色で腹部が黒っぽい赤色
土で高さ15cmから50cm程度のドーム状のアリ塚(巣)を作る
【生息地など】
道路わき、牧草地、芝生、造成地などを好む
(環境省HP ストップ・ザ・ヒアリより)
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_fireant.pdf


<対策>

ヒアリは殺虫剤に対して特別に強いわけではないので、通常のアリ用殺虫剤で十分に効果があるものと考えられ、神戸市で発見されたヒアリの緊急防除においては、当社の液体タイプとベイトタイプの製品が使用されています。目の前のアリを駆除するには、アリ用エアゾールの「アリフマキラー」「アリカダン」、アリの巣ごと駆除するには、アリ用液剤の「巣のアリ退治 液剤」「アルゼンチンアリ 巣ごと退治液剤」「カダン アリ全滅シャワー液」、またはアリ用ベイト剤の「ウルトラ巣のアリフマキラー」「アリカダン ウルトラ巣のアリ退治」「アルゼンチンアリ ウルトラ巣ごと退治」、さらにアリの侵入を予防するには、アリ用粉剤の「アリ・ムカデ粉剤」「アルゼンチンアリ殺虫&侵入防止粉剤」「アリカダン粉剤」などがお勧めです。
しかし、ヒアリは攻撃性が強く、腹部の毒針で刺されると、激しい痛みがあり、死に至ることもある危険な生物ですので、ヒアリを発見した場合には、地方環境事務所等に通報してください。
地方環境事務所(http://www.env.go.jp/region/index.html

フマキラー株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大下一明)では、「人の命・暮らし・環境を守る」という経営理念のもと、商品開発や社会活動に取り組むとともに、今後も害虫対策や感染症予防対策等についても積極的な啓発活動に取り組んでまいります。

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