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虫のかんさつ日記
テーマが決まったら、どのようなかんさつ日記にしていくか考えよう。まず、こん虫を手に入れなくてはいけない。そして、し育するかんきょうを整え、毎日、きちんと世話をしながら、時間を決めてかんさつし、くわしくきろくしていこう。レポートとして仕上げるときには、写真や絵があると、だれが見てもわかりやすいレポートになるよ。
虫はかせ
すすめ方1:こん虫を手に入れよう!
セミのじゅみょう
こん虫の手に入れ方は、じっさいにこん虫がいるところに行ってつかまえるか、こん虫を売っているペットショップで買うか、こん虫を育てている人からゆずってもらうかだ。人気こん虫のつかまえ方は、この『フマキッズ 子ども研究所』ホームページの中の、「こん虫・がい虫なるほど情報室」で調べることができる。それいがいのほうほうは、図かんなどで調べるか、お家の人やほご者の方、先生に相談だ。
ただし、セミのなかまは、せい虫(大人の虫)になってから生きている時間が短いので、し育やかんさつきろくに向いていない。鳴き声もうるさいので家族にめいわくかもしれない。たとえ手に入れることができても、身体をかんさつするくらいにして、もともとのすみかの近くに放してあげよう。
こん虫さい集のルールやマナー
とってはいけない虫
こん虫さい集
天ねん記ねん物に指定されていたり、ぜつめつのききがあって、ほごされているこん虫は、とってはいけない。国が定めた天ねん記ねん物のこん虫は「しゅ指定」と「生息地指定」の二つがある。「しゅ指定」は、そのしゅるいのさい集をきんしするもので、ウスバキチョウやヤンバルテナガコガネなど。
「生息地指定」は、場所をげん定して、そのしゅるいのさい集をきんしするもので、いばらぎ県のヒメハルゼミ発生地や、みやぎ県のゲンジボタル発生地などがある。また、県や市町村によって天ねん記ねん物に指定されているしゅや、さい集をきんしされている地いきがあったりするので注意しよう。図かんを調べたり、こん虫にくわしい人に聞いて、とってはいけないこん虫のしゅるいをおぼえておくようにしよう。
さい集場所についての注意
こん虫さい集がダメな場所 きょかが必要な場所
国立公園に指定された地いきの中でも、「特別保護区域とくべつほごくいき」内では、こん虫だけでなく、あらゆる動植物のさい集がきんしされている。そのほか、国定公園や、かんりされている森林公園などでは、かん理している人に虫をとってよいかどうかをたずねてから、さい集するようにしよう。畑や水田にはすべて持ち主がいる。かならず持ち主に一声かけ、きょかをえてからさい集するようにしよう。きょかをえていても、作物をダメにしたり、あぜ道をこわしたりすることのないよう、気をつけて行動しよう。また、さくがしてあったり、きけんを知らせるカンバンやサインがある場所へは、ぜったい近づかないようにしよう。さい集に行く前に、ほご者の人や先生に、近づいてはいけない場所を教えてもらおう。
生態系(せいたいけい)をこわさない
し育もしない、ひょう本もつくらないのに、むやみにこん虫をさい集してはいけない。こん虫の「数とりきょうそう」はぜったいにしないように。さい集した虫は、もくてきがなければ、その場でかんさつして、しぜんに帰してあげよう。自分でつかまえたこん虫をにがす時は、つかまえた同じ場所でにがそう。日本のこん虫、外国のこん虫にかぎらず、ペットショップなどで売られているこん虫を買ったら、さいごまでせきにんをもってかおう。
きけんなこん虫を知っておく
○ぞう木林にいるどく虫:ドクガ(チャドクガ、キドクガ)*、イラガ*、カ、スズメバチ*
○草むらにいるどく虫:アオバアリガタハネカクシ、アシナガバチ、カバキコマチグモ、ブユ
○水べにいるどく虫: マツモムシ
* じるしのどく虫にさされた場合は、すぐ病院で手当てを受けるようにしよう。
すすめ方2:こん虫を育てるかんきょうをととのえよう
カブトムシ
11しゅるいの人気こん虫の育て方については、この『フマキッズ 子ども研究所』ホームページの中の、「こん虫・がい虫なるほど情報室」で調べることができるよ。それいがいのこん虫については、図かんを調べたり、くわしい人に相談してね。
きほんは、
○いつもせいけつにしておくこと。
○あつくなりすぎたりしないよう、温度やしつ度に気をつけること。
○直しゃ日光をさけ、風通しのよい所で育てること。
○こう物のエサや、きれいな水をあげること。
○せまい場所に、たくさんの虫を入れすぎないこと。
○できるだけしずかな場所でし育すること。
○こん虫がもともと住んでいる場所をできるだけ、まねすること。
○また、こん虫をし育している部屋では、殺虫剤さっちゅうざいや、かとりマット・かとりせんこうを使わないようにする。
これらを守って、大切に育ててあげれば、こん虫だって長生きして、いろいろなドラマを見せてくれるよ。
エサについての注意
えさ
チョウやガのよう虫は、しゅるいによって食べる植物が決まっている。こん虫がいた場所の草や葉をいっしょに多めに持ち帰って、当分のエサにしよう。また、お店で売られている野さいは、農薬やしょうどくざいがついていることが多いので、エサには向かないが、どうしてもあたえる場合は、かならずよくあらってからあたえるようにしよう。
すすめ方3:かんさつしよう!
カブトムシ
すぐにできるかんさつは、「エサのとり方や食べ方」「オシッコやフンのしかた」「こうび」「ケンカ」など。じっくりがたのかんさつは、「たまごをうむようす」「だっ皮や羽化、せい長」「きょうどう生活の様子」「いでん」など。いずれも、こん虫をおどろかさないように、そっとかんさつしよう。日時や温度・しつ度、大きさなど、数字としてのこるものはしっかりきろくしておこう。また、スケッチしたり、できれば写真をとり、かんたんなせつ明もメモしておこう。また、ぎ問に思ったことも、後で調べられるよう、メモしておこう。また、ぬけがらなど形としてのこるものは、ひょう本にしておこう。
すすめ方4:レポートを作っていこう!
カブトムシ
レポートには、まず、どんな思いで「虫のかんさつ日記」をつけ始めたのかがわかる題(タイトル)がひつようだ。たとえば、「カブトムシのすきなエサを調べる、研究」などだ。調べた回数ごとに、日時、天気、気温などを書く。そして、写真やスケッチ、メモをならべると、りっぱなレポートになる。できるだけ、見やすく作ってみよう。
すすめ方5:まとめと感想を書いて仕上げよう!
※クリックすると 大きくひょうじするよ
※クリックすると大きくひょうじするよ
レポートのさいごには、まとめと、虫のかんさつ日記を通して感じた、自分なりの感想を書いておけばかんぺきだ。まとめと感想は、たとえば、「10日間にわたって毎日3しゅるいのエサによる勝ちぬきちょうさをしたけっか、カブトムシがすきなエサは、○○。おそらくあまく(とう分が多く)、においの強いエサがこのみだと思う。」とか、「カブトムシは昼より、夜に活発に活動し、こうびも夜間に行っていた。でもいつもエサの近くにいる。ちがう虫が近くによると、こうげきして追い出そうとしてた。真夜中は起きていることができず、かんさつできなかったので、いつか、真夜中のかんさつをしてみたい。また、たまごから育ててみたかった。」などという感じでよい。

レポートができたら、虫や植物とふれあうコンテストにおうぼしてみよう!

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