ありの行列をじっとみつめる犬
川野 有翔さん
東京都
品川区立小山小学校
■ 小さなありにきょうみしんしん
研究はっぴょう
特別とくべつしんさ員】本山 賢司さんのコメント
下見でこの作品を見た時に、「あ、これは大賞だな」という力が感じられました。「ありから犬」、「犬からぼく」という3つの視点(してん)を的確(てきかく)にとらえています。たいがい子どもは、自分から見た第一次的(だいいちじてき)な視覚(しかく)からたいしょう物を見るんですけれど、一拍(ぱく)おいて「ありを見る犬」、それから「ありを見る犬を見るぼく」という、冷徹(れいてつ)なかんさつの仕方がよく表れている作品だと思います。
本山 賢司[イラストレーター、エッセイスト、小説家]

広告代理店のアートディレクターを経て、イラストレーターとして独立。アウトドアに関するイラスト、エッセイ、小説を手がけている。主な著書に『鳥類図鑑』『南仏発スケッチから』等がある。